感染症ってなに?

  1. TOP > 
  2. 感染症ってなに? > 
  3. 「RSウイルス」ってどんな感染症?

「RSウイルス」ってどんな感染症?

RSウイルスとは?

RSウイルスとは、急性呼吸器感染症であるRSウイルス感染症の原因として知られるウイルスです。乳幼児に多い急性の呼吸器感染症で、保育所、幼稚園などで問題となりますが、高齢者の長期療養施設でも集団発生することがあります。
RSウイルスは、ヒトが生涯にわたって何度も感染を繰り返すウイルスです。新生児にも感染し、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%が初感染します。
毎年、季節性インフルエンザに先行して夏ごろから流行が始まります。秋に入ると患者数が急増し、年末をピークに春ごろまで続きます。
感染症に関する法律で、5類感染症に指定されています。

■流行の特徴と主な症状

RSウイルスにかかると、軽いかぜに似た症状ですむこともあれば、重症化して肺炎や細気管支炎などを起こし、入院が必要になる場合もあります。大人であれば感染してもかぜの症状ですむことが多いのですが、新生児や乳幼児が感染すると重症化しやすい特徴があります。実に乳幼児の肺炎の50%はRSウイルスによるものですし、細気管支炎に至ってはその原因の50~90% がRSウイルスと言われています。
潜伏期間は2~8日(多くは4~6日間)。発熱、鼻水、軽いせきなどの症状が2~3日続くとされています。治るまでに要する期間は通常7~12日で、入院した場合は3~4日で改善するとされています。熱は入院時に下がっていることもあります。
悪化すると、ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がする喘鳴(ぜいめい)、息を吸い込む時に胸のあたりが凹む陥没呼吸、呼吸困難で鼻やくちびるなどが青黒くなるチアノーゼがみられます。生後4週未満だと、軽症でも突然無呼吸発作を起こすことがあり、乳幼児突然死症候群の原因の一つとも考えられています。
RSウイルスのワクチンや特効薬はありません。治療は基本的には、症状をやわらげるための酸素投与、輸液、呼吸管理などです。重症化するリスクが高い乳幼児に対しては、医師の判断により、重症化を防ぐための薬が使われることもあります。

まめ知識
RSウイルス感染症重症化のリスク因子
新生児や生後6カ月以内の乳児が初めて感染すると、重症化しやすくなります。また、低出生体重児(出生時体重が2500g未満)、心臓や肺の基礎疾患、免疫不全、ダウン症などがリスク因子として知られており、重症化しやすいことが知られています。さらに、慢性呼吸器疾患と心疾患を合併している高齢者は重症化しやすいこともわかっています。
大人であっても、RSウイルスに感染しているお子さんを看護している保護者や医療スタッフなどは、一度に大量のウイルスに感染して症状が重くなることがあります。

どのように感染するの?

■主な感染経路
飛沫感染

くしゃみやせきによって、ウイルスを含んだしぶきが飛び散り、それが眼に入ったり、吸い込んだりして感染します。

接触感染
ウイルスが付着したドアノブ、手すり、スイッチ、机、イス、おもちゃ、コップなどに触れた手や指で、口や鼻、眼を触ったりなめたりすることにより、間接的に感染します。

RSウイルスの予防・対策のポイント

基本は手洗い

もっとも重要な対策は、厳重な手洗いと手指の消毒です。石けんと流水でしっかり洗ってください。手指の消毒にはアルコール手指消毒薬を使います。
⇒「手洗いの方法」について詳細はこちら

せきエチケット

せきが出ている年長児や成人はできる限り、RSウイルス感染症の流行時期はもちろんのこと、流行時期でなくてもマスクを着用しましょう。また新生児、乳児への接触を避けることが感染予防につながります。
⇒「マスクの使用方法」について詳細はこちら

おもちゃや身の回りの消毒

子どもたちが日常的に触れるおもちゃはできるだけ個人専用とします。消毒には、アルコール系消毒薬や次亜塩素酸ナトリウムを使うか、熱による消毒を行います。手すりのようなよく手が触れる場所は、アルコール系消毒薬や次亜塩素酸ナトリウムでこまめにふき掃除をしてください。

RSウイルス関連リンク

〈厚生労働省ホームページより〉
「RSウイルス感染症Q&A(平成26年12月26日)」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html
〈国立感染症研究所ホームページより〉
「IDWR速報データ 2017年第32週」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/data/7439-idwr-sokuho-data-j-1732.html
「IDWR 2016年第38号注目すべき感染症「RSウイルス感染症」」
https://www0.niid.go.jp/niid/idsc/idwr/IDWR2016/idwr2016-38.pdf
「IDWR 2015年第50号注目すべき感染症「RSウイルス感染症」」
https://www0.niid.go.jp/niid/idsc/idwr/IDWR2015/idwr2015-50.pdf
「RSウイルス感染症とは」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/encycropedia/392-encyclopedia/317-rs-intro.html
「IASR Vol. 35 p. 147-148: 2014年6月号「成人・高齢者におけるRSウイルス感染症の重要性」」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2296-related-articles/related-articles-412/4713-dj4127.html
〈CDCホームページより〉
「2007 Guideline for Isolation Precautions:Preventing Transmission of Infectious Agents in Healthcare Settings」
https://www.cdc.gov/infectioncontrol/pdf/guidelines/isolation-guidelines.pdf

- 記事をシェアする -

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  1. 感染症ってなに?に戻る

ページトップへ戻る