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「水痘(みずぼうそう)」って
どんな感染症? 

水痘(みずぼうそう)とは?

症状 ▶︎症状 ▼
  • 発しん
  • 発熱

水痘(すいとう)は、「みずぼうそう」ともいわれる感染症です。
原因は、「水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルス」と呼ばれる
ウイルスです。感染すると発熱と発しんがあらわれます。
患者の90%以上は9歳以下です。2014年10月1日からワクチンの定期接種が始まり、患者数は徐々に減っています。
大人がかかることはまれですが、かかると子どもより重症化するリスクがあります。

■流行の特徴と主な症状

年間を通して流行しますが、特に12~7月に多く見られます。
潜伏期間は2週間程度。特徴的な症状は、38度前後の発熱とかゆみを伴う全身の発しんです。発しんは、赤くなる(紅斑(こうはん))→水ぶくれ(水疱(すいほう))→ウミのある水ぶくれ(膿胞(のうほう))→かさぶた(痂皮(かひ))の経過を経て、7~10日程度でよくなります。
健康な子どもは一般的に軽症ですが、免疫機能が低下していると、熱性けいれんや肺炎、気管支炎など合併症で重症化することがあります。
大人の初感染は重症化しやすいので注意が必要です。妊婦が初感染すると、妊娠早期であれば流産、中期以降であれば赤ちゃんに先天異常が起こることがあります。
子どもは一度感染したら生涯にわたって免疫を獲得できますが、感染時のウイルスが体内の神経節に潜み、大人(主に50~70歳代)になってから免疫力が低下したときに「帯状疱疹」として再発することがあります。
水痘と帯状疱疹の原因は、同じウイルスです。そのため50歳以上に対して、帯状疱疹の発症と重症化を予防するために、水痘ワクチンを接種することが勧められています。
また、水痘にかかったことがないお子さんは、帯状疱疹にかかっている大人から感染して「水痘」を発症する可能性があります。
高齢者は過去に感染していても、再び感染するケースが確認されています。

■治療法

多くは自然治癒しますが、症状に合わせて抗ヒスタミン薬、抗生物質、抗ウイルス薬などが使われることがあります。

どのように感染するの?

■主な感染経路
飛沫感染

くしゃみやせきによって、ウイルスを含んだしぶきが飛び散り、それを吸い込むことで感染します。

空気感染
感染者と同じ空間にいると、空気中に漂うウイルスを吸い込んで感染します。
接触感染
感染者のだ液、鼻水、水疱の中の液体にさわることで感染します。
※かさぶたにはウイルスはいません。
母子感染
妊娠中に初感染すると、母体から新生児に感染します。
  • 感染力があるのは、発しんが出る1〜2日前から、出た後4〜5日(もしくは、かさぶたになるまで)の間です。
  • 感染力は、麻しん(はしか)より弱く、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)や風しんよりは強いとされています。

水痘(みずぼうそう)の
予防・対策のポイント

ワクチン接種

予防には、水痘ワクチンが有効です。
ただし、すでにかかったことがあれば、必要ありません。

定期接種(2014年より実施)の対象年齢は、1歳以上3歳未満。
2回接種でほぼ予防できると考えられています。
標準的には1回目が生後12月~15ヶ月。2回目は、1回目の3ヶ月以降です。
定期接種の対象ではない3歳以上のお子さまも、水痘にかかっていなければ、
2回接種が望ましいとされています。

感染者に接触した後、72時間以内に接種すれば予防できることから、ワクチンは家庭内感染の防止にも有効とされています。もし発症しても、軽症ですむことが期待されます。

想定される副反応は、過敏症、全身症状、局所症状などです。万が一、重い副反応(アナフィラキシー様症状、急性血小板減少性紫斑病等の健康被害)が起きてしまったときは、救済給付の制度があります。相談先はお住まいの自治体です。

持病がある場合など、接種に注意が必要な方もいますので、事前にかかりつけ医によく相談してください。

感染者のケアをする場合

かさぶたになるまでは、家族にうつる可能性があります。
感染者のケアは、水痘にかかったことがあるか、ワクチンを2回接種した人がしましょう。
感染者はマスクをつけ、部屋はこまめに換気が必要です。
感染者や周囲に触れたら、手を洗うか、アルコール手指消毒薬で消毒しましょう。
⇒「手洗いの方法」について詳細はこちら
⇒「マスクの使用方法」について詳細はこちら

普段の心がけ

おもちゃやタオルの共用を避けましょう。
また、お子さんの年齢に応じて、せきエチケットを心がけましょう。
⇒「マスクの使用方法」について詳細はこちら

学校・幼稚園・保育所等では?

学校、保育施設や幼稚園などで、集団感染が起こりやすくなります。
学校保健安全法で伝染病第2種に定められていて、原則、すべての発しんがかさぶたになるまで出席停止です。
感染者と同居している場合、発生地域から通学する場合、流行地を旅行した場合は、学校医が認めるまでの期間は、出席停止です。
⇒その他注意すべき感染症はこちら

関連情報

厚生労働省 水痘Q&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/varicella/index.html
厚生労働省 14 水痘(入院例に限る。)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-140912-2.html
国立感染症研究所 水痘とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/418-varicella-intro.html
国立感染症研究所 成人水痘-妊婦の水痘などを中心に
https://www.niid.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2256-related-articles/related-articles-404/4010-dj4044.html
日本小児科学会 知っておきたいワクチン情報 水痘ワクチン No.18
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_18suitou.pdf
国立感染症研究所 水痘ワクチン定期接種化後の水痘発生動向の変化 ~感染症発生動向調査より・第3報~
https://www.niid.go.jp/niid/ja/varicella-m/varicella-idwrs/7620-varicella-20171020.html
東京都感染症情報センター
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/chickenpox/
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会 学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/yobo_kansensho_20200522.pdf.pdf
国立感染症研究所 帯状疱疹ワクチンの導入について
https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2433-iasr/related-articles/related-articles-462/8236-462r08.html

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