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「麻しん(はしか)」ってどんな感染症?

麻しん(はしか)とは?

■流行の特徴と主な症状

麻しん(はしか)とは、麻しんウイルスの感染によっておこる急性の感染症です。麻しんウイルスに感染すると、約10-12日間の潜伏期を経て、発熱、せき、鼻汁などの風邪のような症状、目やにや目の充血に続き、39℃以上の高熱と全身に発しんが広がります。また、免疫が低下しやすくなるため、同時に他の細菌やウイルスに感染し、肺炎や中耳炎などを合併することがあり、脳炎を発症することもあります。肺炎と脳炎は、麻しんによる二大死因となっています。

また、ごく稀に、麻しんにかかった数年後に発症し、最終的な予後が非常に悪い亜急性硬化性全脳炎(SSPE)を発症することがあります。
麻しんウイルスの感染力は非常に強く、飛沫感染に加えて空気感染するため、マスクや手洗いだけでは予防できません。このため麻しんワクチンの予防接種がもっとも有効な予防法といえます。かつてはすべての子供が感染しましたが、日本ではワクチンが広く行われるようになり発症する人は大きく減少しました。しかし、最近では免疫を持たない人も増え、海外からの旅行者によってウイルスが持ち込まれ散発的に流行します。
発症した場合、特効薬はなく、解熱剤やせき止めなど、症状を抑える治療を行うことになります。

どのように感染するの?

■主な感染経路
空気感染
閉めきった空間では、感染者のせき・くしゃみのしぶきが乾燥して細かい粒子となって空気中を漂い、免疫のない人が吸い込んで感染します。マスクや手洗いでは予防できません。
飛沫感染

感染者のせき・くしゃみの直接のしぶき(飛沫)を免疫のない人が吸い込んで感染します。
1~1.5mの距離であれば、直接呼吸器に侵入します。

接触感染
感染者のせき・くしゃみの直接のしぶきによって、接触感染もします。

麻しん(はしか)の予防・対策のポイント

予防接種が最重要

麻しん(はしか)は免疫を持っていない人は100%感染するため、麻しんワクチンの予防接種がもっとも重要です。麻しんワクチンの接種歴を確認し、1回しか接種していない場合、1度も接種したことがない場合は、麻しんワクチンの予防接種を受けましょう。麻しんに感染したことがある場合は、感染することはありませんのでワクチンは必要ありません。
なお、2006年4月から予防接種法にもとづいて
(1) 生後12~24か月の間
(2) 小学校入学前の1年間の計2回
麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)が接種されています。これ以外の年齢の方は医療機関に相談し、ワクチンの予防接種を受けましょう。

まめ知識
ワクチンは2回受けることが重要です。
感染した人からうつしてもらうなど、自然に感染するのを待つのは危険です。必ずワクチンの予防接種を受けましょう。
ワクチン1回接種による免疫獲得率は93~95%以上、2回接種による免疫獲得率は97~99%以上と報告されています。1回目の接種は、1歳になったらできるだけ早く受けましょう。
【厚生労働省】100万回のハグよりも2回のはしかワクチンを。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou21/dl/yobou_0227.pdf
感染の疑いがある場合

感染者と同じ部屋にいるなど感染者と接触し、感染の疑いがある場合、感染者と接触後2-3週間程度発熱に注意します。
児童、生徒は学校・幼稚園・保育所等に行く前に、体温を測りましょう。37.5℃以上に発熱した場合は、 学校などへ麻しん発症の疑いを報告の上欠席し、速やかに医療機関を受診しましょう。受診の前に、医療機関にはしかかもしれないことを電話しましょう。

感染者のケアをする場合
(1) 部屋は適切に換気しましょう。
室温は暑すぎたり、寒すぎたりしないように注意しましょう。熱が高い時は、布団をかけすぎたり、厚着にしないように気をつけましょう。感染者が部屋から出るときはマスクをします。
(2) タオルで身体を拭くなど、常に清潔に。
症状がひどい時は、お風呂を控え、汗をかいたらタオルで体を拭いたり、こまめに着ているものを取り換えて清潔にしてください。
(3) 水分・栄養補給をこまめに行いましょう。
発熱により脱水や栄養不良になりやすいので、水分や栄養の補給を心がけましょう。輸液が必要となることもありますので、医師の指示に従ってしっかり休養を取りましょう。
また、発しんに伴う熱が下がったあと、3日を経過するまでは、人への感染の可能性がありますので、公共交通機関の利用、人が集まる場所への外出は控えましょう。

せきエチケット

せきやくしゃみによる飛沫感染を防ぐため、感染者はマスクをしましょう。
マスクをしていないときに、せきやくしゃみが出そうになったら、ティッシュや腕で口と鼻を覆い、しぶきを周囲に飛ばさないように心がけて。
使用したティッシュはゴミ箱に捨ててください。もし手のひらで口や鼻を覆った場合は、すぐに手を洗いましょう。
⇒「マスクの使用方法」について詳細はこちら

学校・幼稚園・保育所等では?

発しんに伴う発熱が解熱した後3日経過するまで出席停止。病状によっては、さらに長期になる場合もあります。
⇒その他注意すべき感染症はこちら

関連リンク

国立感染症研究所:麻疹とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html
国立感染症研究所:麻しんQ&A〔麻疹(ましん、はしか)について〕
https://www.niid.go.jp/niid/ja/measles-qa.html
厚生労働省:麻しんについて
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html
麻しん(はしか) 東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/tthc/kansensho/kansensho/shikkan/mashin.html
東京都こども医療ガイド | 麻しん[はしか]
http://www.guide.metro.tokyo.jp/sick/mashin/index.html
学校保健安全法施行規則
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=333M50000080018
学校における麻しん対策ガイドライン 国立感染症研究所感染症疫学センター
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/guideline/school_201802.pdf

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