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からだに付着している菌が体内に入り込まないように、適切なタイミングで正しく消毒を行いましょう。
MRSA、VRE、緑膿菌、セラチアのような病原体の接触予防策には、手指衛生が重要です。
手洗いや消毒による手荒れ防止のためのハンドケアも行いましょう。手荒れによって病原体が定着しやすくなり、感染が起きる事例が報告されています。
流水下で普通石けんや医薬部外品の抗菌石けん(殺菌成分を含む石けん)を使用し、図の手順で手を洗いましょう。
手首を洗う場合は、手順の最後に⑦として追加して行います。
> 手洗い手順のポスター(お役立ちツール)はこちら
目に見える汚れがない場合は、手洗いではなくアルコール手指消毒薬で手指衛生を行うこともできます。

手袋をはめている場合は、手袋のピンホールから、もしくは手袋をはずす際に手指が汚染される可能性があります。はずした後に手指衛生を行いましょう。
アルコール手指消毒薬の使用手順は図の通り行いましょう。
手首の消毒は、手順の②と③の間に追加します。
> 手指消毒手順のポスター(お役立ちツール)はこちら
- 3つの利点
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- 1.殺菌効果が高い(減菌率が高い)
- 2.幅広い病原菌を殺菌できる
- 3.水なし・短時間でできる(実施率が高まる)
- 3つの注意点
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- 1.洗浄効果はない(みえる汚れには流水手洗いが必要)
- 2.消毒できない病原菌もある
- 3.アレルギーなどで使えない場合がある
(アルコールに弱い人は、石けんを用いた流水手洗いで代用)
従来、手指衛生の基本は流水下での石けんを用いた手洗いでした。
しかし、米国疾病管理予防センターの発表において、アルコール手指消毒薬による手指衛生効果の高さや、シンクへの移動が不要なことによる実施しやすさから、医療現場では日常的に以下に示すガイドラインC~Jのタイミングで、アルコール手指消毒薬を用いた病原微生物の消毒が推奨されています。
(参考)米国におけるガイドライン
「医療現場における、アルコール手指消毒薬が必要なタイミング」1, 2)
- C.患者に直接接触する前に手指消毒を行う。
- D.中心静脈カテーテルの挿入時には、滅菌手袋着用の前に手指消毒を行う。
- E.外科手技を必要としない導尿留置カテーテル、末梢血管カテーテル、その他、侵襲的な器具を挿入する前には、手指消毒を行う。
- F.患者の正常皮膚に接触した後(尿をとる、血圧の測定をする、患者を抱き上げるなど)には手指消毒を行う。
- G.体液、排泄物、粘膜、損傷皮膚、創傷面の被覆材との接触の後は、手が目に見えて汚れていなくても、手指消毒を行う。
- H.患者ケア中に、体の汚染部位から清潔部位に移動する場合、手指消毒を行う。
- I.患者のすぐ近くのもの(医療機器を含む)との接触の後には手指消毒を行う。
- J.手袋をはずした後には手指消毒を行う。
高齢者施設や自宅療養中のケアにおいても、これに準じた、以下のタイミングでのアルコール手指消毒を行うのがよいでしょう。なお、手指消毒薬による消毒を行った後は、すすぎは不要です。
- ・患者に直接触れる前
- ・患者ケア中に、汚染部位から清潔部位に移動する時
- ・患者や患者のすぐ近くのものに触れた後
- ・手袋をはずした後
※医療従事者向けの情報はこちら
十分な量の生理食塩水や蒸留水、水道水を用い、泥などの汚れをしっかりと洗い流しましょう2)。
浅い創傷も深い創傷も基本的に「洗浄」のみ行い、消毒は必要ないとされています。ただし、創傷部位の感染や兆候が認められた場合は、多少の組織障害を犠牲にしてでも消毒を行うことがあります。3)
「ポビドンヨードガーグル」が第一選択です。使用できない場合は、「10倍希釈のオキシドール(0.3%)」などが使われます。
- 参考資料
- 1) CDC: Guideline for Hand Hygiene in Health-Care Settings, 2002
- 2) 満田年宏 監訳:医療現場における手指衛生のためのCDCガイドライン.
- 3) 日本皮膚科学会:創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―1:創傷一般ガイドライン 第2版, 2017
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