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緊急警戒! インフルエンザ流行の陰で、ノロウイルスが忍び寄る! 今すぐできる対策とは?

【症状】
吐き気・嘔吐 , 消化器症状 , 腹痛・下痢
【季節】
秋, 冬
【感染症名】
ノロウイルス
緊急警戒! インフルエンザ流行の陰で、ノロウイルスが忍び寄る! 今すぐできる対策とは?



全国的に流行しているインフルエンザ。国立健康危機管理研究機構(JIHS)が12月23日に発表した感染症発生動向調査週報(IDWR)第50週(12月8日~12月14日)のデータでは、報告数は3週連続で減少していますが、36府県で警報レベル、11都道府県で注意報レベルを超えており、依然として高止まりの状況です。しかし、冬に注意すべき感染症はインフルエンザだけではありません。実はノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒も、同様に警戒が必要です。



ノロウイルスとは?

ノロウイルスは、ウイルス性胃腸炎や食中毒の原因となる感染力の強いウイルスです。主な症状は突然の吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で、発熱を伴うこともあります。症状は通常1~2日で治まりますが、乳幼児や高齢者では重症化することがあるため注意が必要です。ノロウイルスの恐ろしい特徴は、その非常に強い感染力です。わずかなウイルス(10~100個程度)が体内に入り込むだけで感染が成立すると言われており、あっという間に家庭内や集団施設で感染が広がってしまうことがあります。発生は年間を通じて見られますが、特に11月頃~2月頃に増加し、大規模な集団感染を起こしやすい傾向があります。



感染経路

ノロウイルスの感染経路はほとんどが経口感染ですが、次のようなケースがあります。

(1) 接触感染

• 感染者の嘔吐物・排泄物やウイルスが付着したドアノブなどを触り、その手で口や鼻に触れる場合

(2)飛沫・空気感染

• 嘔吐時に飛び散ったウイルスが空気中に舞い上がり、吸い込むことで感染する場合

(3)経口感染
•3-1  食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
•3-2  汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
•3-3  ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合

ノロウイルスは、原因としてカキなどの二枚貝が有名ですが、食中毒の場合、食品から直接ウイルスを検出することは難しく、食中毒事例のうちでも約7割では原因食品が特定できていません。実際に集団感染の報告では、飲食店や結婚式場、高齢者施設、仕出し弁当といった3-1にあたる幅広い状況での報告が相次いでいます。



予防のポイント

最も効果的な対策は「手洗い」と「消毒」です。
手洗いの徹底

 調理や食事の前、トイレの後、下痢や嘔吐物処理後には、石けんと流水で30秒以上丁寧に洗いましょう。指の間や爪先まで忘れずに。ノロウイルスは「ノンエンベロープウイルス」といって、アルコール消毒だけでは十分な効果が得られないことがあるウイルスです。流水と石けんによる手洗いをしっかり行いましょう。
  ⇒正しい手の洗い方についてはこちら
食品の取り扱い

加熱の徹底: 食品、特に二枚貝は、中心部まで85℃〜90℃で90秒以上加熱することが推奨されています。生食は避けましょう。
調理器具の消毒: 肉や魚、貝類を調理したまな板や包丁は、使用後に洗剤でよく洗い、その後、熱湯消毒(85℃以上)または次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。

  ⇒食中毒について詳しくはこちら

  ⇒「キッチンを清潔に保つための洗浄や消毒」についてはこちら


吐物・便の処理

 使い捨て手袋とマスクを着用してください。手袋とマスクを繰り返し使うと、二次感染の原因になります。吐物や便が乾燥するとウイルスが空気中に舞い上がりやすくなるため、乾燥させないよう速やかに処理し、次亜塩素酸ナトリウム*で浸すように拭き取り後、水拭きを。処理した後は換気も忘れずに。

 ⇒嘔吐物の処理方法動画はこちら
 ⇒次亜塩素酸ナトリウム製剤の特徴と注意点はこちら
 *嘔吐物などの酸性のものに直接原液をかけると、有毒ガスが発生することがありますので、 必ず「使用上の注意」をよく確認してから使用してください。



ノロウイルスは、症状が治まった後も 1週間〜1ヶ月ほど便中にウイルスを排出し続ける場合があります。また、感染していても症状が現れない「不顕性感染」も少なくありません。不顕性感染であっても便中には大量のウイルスが含まれるため、本人が気づかないまま周囲へ感染を広げてしまう恐れがあります。

そのため、症状の有無にかかわらず"感染しているかもしれない"という意識を持つことが重要です。特に、症状が改善した後も、丁寧な手洗いを継続することが感染拡大防止の鍵となります。

感染した場合

• 医療機関の受診: 症状がひどい場合や、脱水症状が心配な場合(特に乳幼児や高齢者)は、速やかに医療機関を受診しましょう。

• 水分補給: 嘔吐や下痢によって体内の水分や電解質が失われやすいため、脱水症状を防ぐために、経口補水液などを少量ずつ、こまめに摂取しましょう。

• 二次感染の徹底防止: 症状が治まった後も、便の中にはウイルスが排出され続けている可能性があります。手洗いやトイレの消毒などを徹底し、家族や周囲への二次感染を防ぎましょう。

<注意>

下痢止め薬は症状を悪化させるおそれがあります。症状をおさえる薬は医師の指示にしたがって飲むようにしましょう。

 「おう吐 と下痢・腹痛が同時に来るのはなぜ?」はこちら


インフルエンザが流行する中、ノロウイルスも身近な脅威です。特徴を理解し、「手洗い」と「適切な消毒」を徹底すれば、感染リスクを大幅に減らせます。正しい知識と対策で、この冬を健やかに過ごし、よいお年をお迎えください。



関連情報(下記サイトを参考・編集し作成)

厚⽣労働省 ノロウイルスに関するQ&A

http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

国立健康危機管理研究機構(JIHS)ノロウイルス感染症

https://id-info.jihs.go.jp/diseases/na/norovirus/index.html

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