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まぜるな危険!特集

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- 有毒なガスが発生する
- 例えば「まぜるな危険」と表示されている塩素系漂白剤・洗剤(次亜塩素酸ナトリウム)と酸性タイプの洗剤や洗浄剤が混じると、塩素ガスが発生して危険です。重篤な呼吸器障害を起こし、死に至る危険もあります。
※次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは、別の物質です。「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めただけでは「次亜塩素酸水」にはなりません。
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- 火災・爆発の原因になる
- 消毒用アルコールは揮発性・引火性が高く、火気の近くでの使用や高温の場所での保管は火災・爆発の原因になります。
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- 意図せず混ざってしまう
ケースがある - 塩素系洗剤は、食用の酢、アルコール、アンモニアと混ざった場合や、動物性のハケ・ブラシで使用した場合にも化学変化が起き、有毒なガスを発生します。
- 意図せず混ざってしまう
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- ・漂白剤(塩素系)×水あか用洗剤(酸性洗剤)
- ・排水溝クリーナー(塩素系)×レモン・酢(酸性の食品がシンクに残っている場合など)
- ・カビ取り剤(塩素系)×トイレ用洗剤・浴室用水垢洗浄剤など(酸性洗剤・洗浄剤)
- ・漂白剤(塩素系)×クエン酸(酸性洗剤)
塩素ガス発生による呼吸器などへの悪影響
- 対策・ポイント
- ・「塩素系」と「酸性」を同じ場所で使わない
・酸性洗剤を中性洗剤に変える
・洗剤使用後は周囲までしっかりと水で洗い流す
・シンクや三角コーナーなどに酸性の食品が付着していない状態で漂白剤を使う
・塩素系洗剤と酸性タイプの洗剤は別々に保管し、ゴミとして捨てる場合にも分けて捨てる
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- ・漂白剤(塩素系)x動物の毛を使ったハケ・ブラシ
動物の毛のたんぱく質と塩素系洗浄剤が接触すると、わずかに塩素ガスが発生することがある
- 対策・ポイント
- 塩素系漂白剤・洗浄剤を使用する際には、動物の毛を使用したハケやブラシで液を広げる・こするなどの使い方はしない
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- ・漂白剤(塩素系)×アルコール
- ・漂白剤(塩素系)×アセトン(マニキュアのリムーバーなどに使用)
有毒なクロロホルムガスの発生による人体へのリスク
- 対策・ポイント
- 2剤を同じ場所で使わない
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- ・消毒用アルコール(濃度60%以上)× 火気
揮発性が高く引火の危険
- 対策・ポイント
- ・調理場・車内・暖房器具付近に置かない
・アルコール手指消毒剤を使用する場面では火気の使用を控える
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- ・漂白剤(塩素系)×アンモニア(衣類用洗剤や尿など)
有毒なクロラミンガスの発生による人体へのリスク
- 対策・ポイント
- ・2剤を同じ場所で使わない
・ペットや子どものお漏らしの掃除をする際は、水拭き等で尿をできるかぎり吸い取ってから、その後シミなどが気になる部分に漂白剤を使う
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- ・漂白剤(塩素系) × 熱湯
急速な反応で塩素ガス発生リスク
- 対策・ポイント
- お湯ではなく水で希釈する
思わぬ場所で塩素ガスが発生するケースがあります。
SNS等では、本来の使い方とは違う洗剤をまぜる
「裏ワザ」などの不確かな情報も出回っています。
洗剤、消毒剤を使用する際には安易に混ぜたりしないよう、十分に注意しましょう。
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キッチンの流し台や排水口のぬめり取りとして、排水溝のゴミカゴに吊るすタイプの製品(塩素系)を使用していましたが、シンクの清掃のため酸性洗剤を使用したところ、塩素ガスが発生し、気分が悪くなってしまいました。

ぬめり取り剤は水を流すたびに薬剤が溶け出し、ぬめりやカビをとり、繁殖を防ぐというものですが、酸性・アルカリ性タイプの洗浄剤や漂白剤などを直接かけると発熱や有害な塩素ガスが出て危険です。
またステンレスなどの金属類やゴム等を、腐食、劣化させたり、サビを発生させたりすることがあります。
塩素タイプのぬめり取りは取り扱いに注意しましょう。1種類の洗剤を使った後は、よく洗い流してから次の洗剤を使いましょう。掃除の際は必ず換気をし、手袋やメガネ、マスク等を着用するといいでしょう。ぬめり取りをしていて異臭を感じたり、具合が悪くなった場合はすぐにその場を離れましょう。他の例:浴室の清掃で、床に酸性の洗剤をまき、壁にカビ取りスプレーを使った。トイレの清掃中、塩素系漂白剤とトイレ用酸性洗剤を一緒に使った。このような場合も2種類の洗剤が混じり合い、有毒ガスが発生します。 -

食品工場の清掃のため、社員が家庭用漂白洗剤の原液をまいたところ、別の社員が使用した酸性洗剤が残っていたため有毒ガスが発生。それを吸入した職員数名が息苦しさを訴えて、病院に救急搬送されました。

職場では清掃作業の責任者を決めて、洗剤等の適切な管理や使用、保護具の使用、換気の徹底などを周知徹底することが大切です。すべての作業員に対し、作業マニュアルの提供や有毒ガスが発生した場合の安全衛生教育を行うことも重要です。
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職員が、アルコール手指消毒剤を使用し、乾かないうちに調理場で火を使ったところ、アルコールの蒸気から引火して、着衣が燃え火傷を負ってしまいました。

この他にも、アルコールの詰め替え時に着衣の静電気によって引火し、火傷を負うことなどが想定されます。
消毒の際に使われるアルコール製剤の多くは、灯油や軽油よりも引火点が低く、可燃性の蒸気を発生させて静電気や火気により容易に引火しやすくなっています。火気の近くでの使用や詰め替えは避ける必要があります。
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- ガスが発生したら
- ・換気を最優先、その場を離れる
・少しでも吸い込んで症状があれば早めに医療機関へ
・刺激臭がなくなったら大量の水をかけて流す
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- 皮膚や目に触れたら
- すぐに大量の流水で十分に洗い流し、症状があれば医療機関へ
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- 火災時
- 初期消火を行い、危険ならすぐ避難・119通報
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- 製品の種類・用途をしっかり確認
- ラベルの使用目的(手指用、器具用、環境用など)を読む習慣をつけましょう。
アルコール製品は手指用、環境用など用途別に正しく使い分けましょう。
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- タイミングと順序に注意
- 異なる製品を使う場合は、必ず間隔をあけ、前の成分が残らないように清拭・乾燥させてから次を使いましょう。
同じふきんや拭き取り用具を使い回さないようにしましょう。
もしふきんを再利用するのであればしっかり水洗いしてから使用しましょう。
漂白剤、アルコール消毒剤などの詰め替えを行う場所では換気を行いましょう。
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- 安全な保管方法
- 消毒剤は火気を避け、涼しく風通しの良い場所に保管を。直射日光が当たる場所や高温になる車内等には置かないようにしましょう。
詰め替え容器にも「まぜるな危険」「火気厳禁」などの表示を記載しておきましょう。
使用期限や開封日を記載して管理するようにしましょう。
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- 万が一の事故対策を整える
- 日頃から換気扇・窓の操作方法に慣れておき、非常時に迅速に換気できる体制を整えておきましょう。
あらかじめ、消毒剤ごとの性質に合わせた取扱ガイドやチェックシートを読んでおいて、万が一に備えましょう。

「まぜるな危険」は"ただの注意書き"ではなく、
命を守るための警告です。
また、まぜる危険だけでなく、誤った使い方による
リスクにも注意が必要です。
正しい知識と習慣で、毎日の清潔と安全を守りましょう。
作成日:2025年10月
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