How to
感染対策
- TOP >
- How to 感染対策 >
- 急性呼吸器感染症が 2025年4月から5類感染症に!
急性呼吸器感染症が 2025年4月から5類感染症に!
- 【症状】
- たんが多い , 咳・喉の痛み , 息苦しい , 発熱・悪寒 , 鼻水・鼻づまり
- 【季節】
- 春, 夏, 秋, 冬
- 【感染症名】
- RSウイルス , アデノウイルス , インフルエンザ , ヒトメタニューモウイルス(hMPV) , ヘルパンギーナ , 咽頭結膜熱 , 新型コロナウイルス感染症

4月という新年度が始まりますが、子育て奮闘中の皆さんはもちろん、毎日仕事を頑張る皆さんにとっても気になる感染症のニュースです。2025年4月7日から、「急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)」が感染症法上の「5類感染症」として位置づけられ、定点サーベイランスの対象になります。
「なんだか難しそう...」「自分や家族に影響はあるの?」と心配になるかもしれませんが、ご安心ください。今回は、この制度変更について解説します。
急性呼吸器感染症(ARI)ってなに?
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)は、かぜやインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、RSウイルス感染症、溶連菌感染症など、のどや鼻、気管支、肺に影響を及ぼす病気の総称で、こんな病気が該当します。
・ RSウイルス感染症(乳幼児がかかりやすい)
・ ヘルパンギーナ(夏に流行するのどの病気)
・ 咽頭結膜熱(プール熱)(高熱と目の充血が特徴)
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
「この病気、子どもがよくかかる!」と思ったお父さんお母さんもいるかもしれませんね。一方で、働く大人も職場や通勤中にウイルスに触れることがあり、注意が必要です。
なぜ5類感染症に指定されるの?
最近は、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの呼吸器系の感染症が毎年流行しています。呼吸器系の感染症は、飛沫感染などにより周囲へ感染を広げやすい特徴があります。新型コロナウイルスの経験を踏まえ、未知の呼吸器感染症であっても迅速に把握できるように、厚生労働省はこれらの病気がどのように広がるのかをしっかり把握し、早めに対策を取るために、ARIを5類感染症に指定し、定点サーベイランスの対象にすることを決めました。
定点サーベイランスってなに?
「サーベイランス」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、これは 感染症の流行を把握するための仕組み です。
具体的には、指定された病院やクリニック(定点医療機関)が、特定の感染症の患者数を定期的に報告します。
・ 例えば..
ある地域で「ARIの患者さんが増えてきた」とわかれば、早めに注意喚起ができます。これにより、 流行の波を素早くキャッチして、情報を発信できる ようになります。
どんな影響があるの?
「病院の診察方法が変わるの?」「治療に影響がある?」と気になる方もいるかもしれません。ですが、 日常生活に大きな変化はありません 。
- 受診のしかたはこれまでと同じ
- 治療や薬の内容も変わらない
- 職場や学校・保育園の出席停止ルールも従来通り
ただし、感染症の広がりを把握するために、お医者さんが「これは今流行っている病気ですね」と診断した場合、その情報が統計データとして報告されることになります。
これは 感染症の流行を早く知り、対策を取るための大切な仕組み なのです。
職場や家庭でできる感染症対策
呼吸器の感染症は、感染経路として主に咳などによる飛沫感染と接触感染があり、ウイルスは 家庭や職場、電車、学校など、さまざまな場所で広がります 。感染症を防ぐために、基本的な対策を確認しておきましょう。
・ 手洗い・うがいを習慣にする(特に帰宅後や食事前)
・ マスクを活用(咳やくしゃみが出るとき、混雑した場所で)
・ 部屋の換気をする(ウイルスがこもらないように)
・ 十分な睡眠と栄養をとる(免疫力を高めましょう)
また、「熱が出た」「のどが痛い」「咳がひどい」などの症状があれば、無理をせず早めに病院を受診し、必要なら仕事や学校を休むことも検討しましょう。
まとめ
2025年4月から、 急性呼吸器感染症(ARI)が5類感染症として、定点サーベイランスの対象 になります。でも 普段の生活に大きな影響はありません 。
この変更によって、感染症の流行を早く把握できるようになり、 「今年はどんな病気が流行ってる?」という情報が、より正確に届く ようになります。
引き続き、 基本的な感染対策をしながら、健康に過ごしてください。
関連情報
急性呼吸器感染症(ARI)に関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ari_qa.htm?utm_source=chatgpt.com
- 記事をシェアする -
感染対策おすすめ記事
-
感染性胃腸炎にご用心!
-
ヒトメタニューモウイルスってどんなウイルス?
-
インフルエンザの流行が急拡大しています
-
12月1日は世界エイズデー(World AID…
-
11月3日はワンヘルスデーです
-
災害時に注意すべき感染対策-まとめ-
-
マイコプラズマ肺炎の流行が拡大しています
-
新型コロナウイルスの新変異株「KP.3」の感染…
-
劇症型溶連菌感染症の報告が急増しています
-
麻しん(はしか)感染にご注意を
-
高齢者、基礎疾患や障がいのある方の避難所生活
-
被災地での感染対策
-
災害時の避難所における衛生管理
-
咽頭結膜熱にご注意を
-
11月は薬剤耐性(AMR)対策推進月間
-
5類移行後、初めての冬に向けて
-
子どもと高齢者の肺炎球菌感染症
-
麻しん(はしか)感染に注意しよう
-
夏風邪「ヘルパンギーナ」にご注意を
-
新型コロナウイルス感染症が5類に移行
-
マスク着用の考え方の見直し
-
花粉症と感染症
-
新型コロナウイルス・季節性インフルエンザの同時…
-
日本の人口の約4分の1が新型コロナウイルスに感…
-
12月1日は世界エイズデー
-
梅毒が流行中!
-
新型コロナウイルス陽性者の療養期間の見直し
-
オミクロン株対応ワクチン
-
天然痘ワクチンにサル痘予防の適応追加
-
「BA.5対策強化宣言」新設
-
サル痘について今わかっていること
-
今年の冬は流行する?~オーストラリアでインフル…
-
XEについて今分かっていること
-
子どものコロナワクチン接種
-
オミクロン株が急拡大中の今 分かっていること
-
冬の感染症
-
2021年9月30日緊急事態宣言・まん延防止等…
-
9月24日~30日は結核予防週間!
-
大雨による避難や水害発生時の感染対策
-
新型コロナウイルス変異株 デルタ株の拡大
-
東京オリンピック・パラリンピック2020-感染…
-
疥癬(かいせん)ー激しいかゆみを伴う皮膚の病気…
-
アルコール消毒とは-消毒に使用するアルコール-
-
3回目の緊急事態を宣言- 新型コロナウイルス変…
-
RSウイルス感染症が増加中!
-
新型コロナウイルス感染症「まん延防止等重点措置…
-
ロタウイルスワクチンの定期接種化
-
新型コロナウイルスワクチンについて
-
新型コロナウイルスワクチンを接種するときに気を…
-
冬の感染症はどうなった!?ー新型コロナウイルス…
-
2回目の緊急事態を宣言- 新型コロナウイルス感…
-
新型コロナウイルスの環境対策
-
アルコール消毒注意したいこと
-
学校での感染対策
-
アルコール消毒やってはいけないあるある!?
-
新型コロナウイルスの消毒・除菌を正しく行うため…
-
新型コロナウイルスの消毒・除菌を正しく行うため…
-
アルコール消毒やってるつもり!?
-
健康な生活のための第一歩
-
災害時に注意すべき感染症と対策
-
インフルエンザは冬の感染症ではない!!
-
風しん患者が昨年より増えています!
-
手足口病の流行が拡大しています!
-
ペットボトルの口飲みには気を付けて!
-
3月24日は世界結核デー
-
関西地方を中心に"はしか"が流行しています!
-
手荒れを防げばカラダを守れる?
-
加湿器の種類と正しい使い方
-
お部屋とお肌に潤いを
-
インフルエンザの流行が始まりました。
-
伝染性紅斑(リンゴ病)が流行しています!
-
予防接種を受けましょう!
-
”風しん”が流行しています!
-
蚊はかゆいだけじゃない!?
-
細菌やウイルスによる食中毒って何があるの?
-
次亜塩素酸ナトリウム製剤の特徴と注意点
-
"はしか"が流行しています!
-
春も油断大敵!知っておきたいマスクの正しい使い…
-
手洗い・消毒を毎日の習慣にしよう!