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- 12月1日は世界エイズデー（World AIDS Day）です
12月1日は世界エイズデー（World AIDS Day）です
- 【季節】
- 春, 夏, 秋, 冬
- 【感染症名】
- エイズ
かつて、"死の病"として恐れられ、感染者に対する偏見や恐怖が広がっていた「AIDS（Acquired Immune Deficiency Syndrome）：エイズ（後天性免疫不全症候群）」。エイズとは、「HIV（Human Immunodeficiency Virus）：ヒト免疫不全ウイルス」というウイルスに感染して免疫力が低下し、エイズの指標となる様々な疾患を発症した状態のことを言います。HIVに感染＝エイズを発症、ということではありません。
現在も世界中で感染・発症の報告があり、日本でも、2023年の新たなHIV感染者の報告数は600件を超え、エイズ発症者の報告数は300件近くあります。
ですが、医療は劇的に進歩し、エイズはもはや"死の病"ではなくなりました。たとえHIVに感染、又はエイズを発症しても、薬を飲み続けるなど適切な治療を継続することによって、普通の生活を送ることができる病気となっているのです。
ただ、エイズが発症してからの治療は発症前と比べて難しくなるため、HIV感染の早期発見・早期治療はとても重要です。
1980年代前半、治療に使う非加熱濃縮血液製剤にHIVが混入していたために1,433人もの方がHIVに感染し、それが患者に告知されていなかったために、彼らの妻や子どもへの二次・三次感染も引き起こされるという薬害が引き起こされました。それにも関わらず、通常の感染経路が主に「性的接触による感染」「血液を介しての感染」「母子感染」であったため、HIV感染者やエイズ患者に対する差別・偏見が拡がった時代がありました。
世界エイズデーは、このエイズの蔓延防止と、HIV感染者やエイズ患者に対する差別・偏見の解消を目的として設定された国際的な記念日です。この記念日は、1988年、世界保健機関（WHO）によって制定されました。毎年12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。
日本もその趣旨に賛同しており、全国各地で様々な「世界エイズデー」イベント等が実施されています。
⇒2024度 厚生労働省主催のイベントについてはこちら
レッドリボン
世界エイズデーのキャンペーンをはじめ、HIV/エイズに関する運動の世界的なシンボルとして、"レッドリボン（赤いリボン）"が採用されています。
エイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すシンボルであり、身に付けることで、あなた自身がエイズに関して偏見を持っていない、エイズとともに生きる人々を差別しないという意思表示となります。
2024年度の世界エイズデー キャンペーンテーマ
「Ｕ＝Ｕ 知ることから、もう一度。12 月1日は世界エイズデー。」
エイズデーには、毎年テーマがあります。その年ごとの課題や目標に応じたメッセージでもあります。
「Ｕ＝Ｕ」というのは、HIV陽性者が適切な治療を受けることでウイルス量を検出限界未満に抑えられ、他者に感染させるリスクがないことを示す「Undetectable（検出限界値未満）＝Untransmittable（感染しない）」という意味で、略して「Ｕ＝Ｕ」と呼ばれます。
この「Ｕ＝Ｕ」という言葉を知ることをきっかけに、もう一度HIV/エイズのことを皆で考えてみましょうというメッセージが込められているのです。
⇒過去のテーマについてはこちら
世界エイズデーの12月1日、レッドリボンを身につけたり、その意味について周りの人たちと話し合ってみたり、またはイベントに参加してみることで、エイズと共に生きる人々への理解と支援を広げてみませんか？
関連情報
エイズ予防情報ネット API-Net
厚生労働省 HIVの過去40年と経験者の声から学ぶ 病気と差別の歴史と正しい知識
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/202401_003.html
政府広報オンライン ストップエイズ！まずは早めに「HIV検査」を
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201305/2.html#c2
厚生労働省 12月1日は「世界エイズデー」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eizu/
厚生労働省 世界エイズデーに向けた普及啓発イベントを実施します
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000183582_00015.html
エイズ予防情報ネット 世界エイズデー（12月1日）啓発キャンペーン
