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11月3日はワンヘルスデーです

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11月3日はワンヘルスデーです

「ワンヘルス」って、いったい何のこと? この単語を初めて聞く方も多いと思います。

ワンヘルス(One Health)とは、とは、ヒトや動物、そしてその周りの環境がすべてつながっていると考え、ヒトと動物の健康を守り、環境を大切にするために、それぞれの分野の専門家が協力して問題を解決しようとする考え方です。

⇒詳しくはこちら「ワンヘルスに関する厚生労働省の取り組み



すべてがつながっている、言われてみれば当たり前なのですが、例えば『人獣共通感染症』。『人獣共通感染症』とは、ヒトと動物の両方に感染する共通感染症です。ヒトの感染症の約半数を占めると言われており、「新型コロナウイルス感染症」や「鳥インフルエンザ」、食中毒でも有名な「カンピロバクター感染症」、ペットである猫からうつる「猫ひっかき病」なども人獣共通感染症です。これは、近年新たに発見された新興感染症の約75%にあたるとも言われています。

⇒「新型コロナウイルス感染症」についてはこちら

⇒「カンピロバクター感染症」についてはこちら


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また、抗菌薬の不適切な使用によって、ヒト、動物、食品、環境等における薬剤耐性(AMR)を持つ細菌の出現が、国際社会で大きな課題となっています。

これも、ヒトも動物も環境もつながっているからであり、切り分けて対応することはできないのです。



新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、各国・地域、世界全体で、ヒト、動物、環境といった分野横断的な連携をしていこうという概念であるワンヘルス・アプローチの必要性が改めて確認されました。パンデミック、薬剤耐性(AMR)、気候変動による健康への影響など地球規模の課題に対して連携強化が求められており、2023年には、日本が議長国として開催したG7長崎保健大臣会合*において、G7として初めてとなる保健・農業・環境の3トラック合同のワンヘルスに関する専門家会合の開催について合意されました。

G7保健大臣会合:フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ(議長国順)の7か国、及び欧州連合(EU)の首脳が参加して毎年開催される国際会議であるG7サミット(主要国首脳会議)に関連して開催される閣僚会合で、国際保健分野の諸課題についてG7の閣僚間で議論を行うものです。

⇒詳しくはこちら「G7長崎保健大臣会合



このように、世界で取り組んでいる「ワンヘルス」。

ワンヘルス・アプローチの認知度を高め、ヒト、動物、環境の健康を守るために取り組んでいる人々の活動を称える(たたえる)ために、毎年113日は、ワンヘルスデーとなっています。

非政府組織や市民団体によって国際キャンペーンが行われており、世界保健機関(WHO)などの国際機関もこのキャンペーンに参加しています。



実は皆さんの生活に深く関係がある「ワンヘルス」。どのようなものか、これを機に確認してみてはいかがでしょうか。



関連情報

厚生労働省 ワンヘルス・アプローチに基づく人獣共通感染症対策

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000172990.html

国立感染症研究所 人獣共通感染症

https://www.niid.go.jp/niid/ja/route/vertebrata.html

AMR臨床リファレンスセンター 薬剤耐性(AMR)とワンヘルス

https://amr.ncgm.go.jp/general/1-7.html

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