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麻しん(はしか)感染にご注意を
- 【症状】
- 咳・喉の痛み , 発しん , 発熱・悪寒 , 肺炎 , 脳炎 , 鼻水・鼻づまり
- 【季節】
- 春, 夏, 秋, 冬
- 【感染症名】
- 麻しん

2月24日にUAE(アラブ首長国連邦)から関西国際空港に到着した便に関連した麻しんの報告が相次いでいます。感染者は関西以外でも報告されています。今後、海外で麻しんに感染した人からのさらなる感染拡大が懸念されます。ワクチンの流通状況も厳しいようですが、麻しんの予防にはワクチンが最も重要です。
麻しんの発生状況
※2024年第11週(3月11日~3月17日)までのデータです。
IDWR速報データ (国立感染症研究所)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html)を加工して作成
日本は2015年から世界保健機関西太平洋地域事務局より麻しんは排除状態にあることが認定されています。排除後は、海外からの持ち込み症例や持ち込まれた麻しんウイルスの国内での感染拡大のみを認める状況です。
2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で海外旅行が激減したため、麻しんの報告はほとんど確認されませんでした。しかし、2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行され、海外旅行に行く人も増え、海外からの持ち込み症例が見られるようになりました。
世界的にも人の往来が活発になり麻しんの報告数が増えています。特に東南アジア地域は麻しんの報告が多く、仕事や観光で日本を訪問する人も多いです。
厚生労働省のホームページでは麻しんなど海外で注意すべき感染症についてまとめられています。海外に行かれる方はご確認ください。
海外へ渡航される皆さまへ
麻しんについて
麻しんとは
麻しんは麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。感染すると約10~12日後に発熱や咳、鼻水などの風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と全身に発しんが広がります。ときに合併症がみられ、肺炎と脳炎は、麻しんによる二大死因となっています。ごく稀に、感染から数年経ってからSSPE(亜急性硬化性全脳炎)と呼ばれる知能障害や運動障害などの症状がみられることがあります。
麻しんについて詳細はこちら
麻しんの予防
麻しんウイルスの感染力は非常に強く、飛沫感染に加えて空気感染するため、マスクや手洗いだけでは予防できません。このため、麻しんの予防にはワクチンが最も重要です。2回接種により十分な免疫を獲得できます。母子手帳などで接種歴を確認しましょう。麻しんのワクチンは単独ではなく、MR(麻しん・風しん混合)ワクチンやMMR(麻しん・ムンプス・風しん混合)ワクチンです。また、麻しんに子供の頃に感染したかどうかご不明な場合は抗体検査で確認できます。
2月24日のUAE(アラブ首長国連邦)から関西国際空港に到着する便に関連した麻しんの感染者は、麻しんワクチンの接種歴がない、または1回のみであることがわかっています。
これまでに麻しんの罹患歴がなく2回のワクチン接種を行っていない方は、ワクチン接種を希望される場合は自治体の予防接種担当部門やかかりつけ医に相談しましょう。
ワクチンの流通状況も厳しいようですが、すぐに接種できない場合は、タイミングをみて接種しましょう。
ワクチンは2回受けることが重要です
感染した人からうつしてもらうなど、自然に感染するのを待つのは危険です。必ずワクチンの予防接種を受けましょう。ワクチン1回接種による免疫獲得率は93~95%以上、2回接種による免疫獲得率は97~99%以上と報告されています。1回目の接種は、1歳になったらできるだけ早く受けましょう。
ワクチンについて詳しくはこちら
厚生労働省
麻しん(はしか)はワクチン接種が予防に有効です!
(https://www.mhlw.go.jp/content/001093670.pdf)
麻しんの発生状況
麻しんの疑いがある場合は、事前に医療機関に電話し、受診の可否を確認しましょう。また、感染力が強いので、医療機関へ移動されるときはマスクを着用し可能な限り公共交通機関を避けてください。
詳しくはこちら
今後の感染拡大に備えてご自身の麻しんの免疫について確認してみましょう。
関連情報
厚生労働省
麻しんについて
麻しんの国内外での増加に伴う注意喚起について(再周知)
(https://www.mhlw.go.jp/content/001222287.pdf)
海外へ渡航される皆さまへ
「麻しん(はしか)」の感染事例が報告されています!
(https://www.mhlw.go.jp/content/001131749.pdf)
麻しん(はしか)はワクチン接種が予防に有効です!
(https://www.mhlw.go.jp/content/001093670.pdf)
国立感染症研究所
IDWR
(https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html)
麻疹の発生に関するリスクアセスメント(2024 年第一版) (2024 年 2 月 14 日時点)
(https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/ra/measles_ra_2024_1.pdf)
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