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高齢者、基礎疾患や障がいのある方の避難所生活

【症状】
咳・喉の痛み , 消化器症状 , 発熱・悪寒 , 筋肉痛 , 頭痛がする , 鼻水・鼻づまり
【季節】
春, 夏, 秋, 冬
【感染症名】
インフルエンザ , ノロウイルス , 新型コロナウイルス感染症
高齢者、基礎疾患や障がいのある方の避難所生活

避難所には、高齢者、基礎疾患や障がいのある方など、配慮が必要な方も避難されます。避難所での生活は一般の方でも大変ですが、このような配慮が必要な方にとっては体力的にも精神的にもさらに大きな負担になります。避難所では水やトイレなどの生活資源の不足や密集した集団生活により感染症の流行が懸念されますが、高齢者、基礎疾患や障がいのある方など重症化リスクの高い方は特に健康状態の確認や衛生管理が重要です。

高齢者

高齢者は抵抗力が弱いため日頃から様々な感染症への注意が必要です。災害時はそれに加えて、水分摂取量の減少、栄養不足、不十分な口腔ケア、運動不足などによりさらに免疫力が弱くなり、健康への影響が心配されます。周りの方は高齢者の体調の変化や衛生状態に目を配るようにしましょう。

●脱水症状に気を付けましょう
避難生活からくるストレスやトイレが整備されていないことから、避難者の水分摂取量は少なくなります。特に高齢者はのどの渇きに気づきにくく、脱水は尿路感染症や心筋梗塞、エコノミークラス症候群などの原因にもなるので、しっかり水分を取りましょう。周りの方は脱水症状の兆候(落ちくぼんだ目、口や皮膚の乾燥、ぼんやりしていることなど)がないか気を配りましょう。
●口腔ケアを行いましょう
避難生活では、水を十分に確保できないことにより、歯や口、入れ歯の清掃がおろそかになり、食生活の偏り、水分補給の不足、ストレスなども重なって、むし歯、歯周病、口臭などが生じやすくなります。特に、高齢者では、体力低下も重なり、誤嚥性肺炎などの呼吸器感染症を引き起こしやすくなります。できるだけ歯みがきを行い、歯みがきができない場合でも、少量の水でできるうがいを行うよう働きかけましょう。
●衣服の着替えや入浴の状況を確認しましょう
衣服の着替えや入浴がおっくうになります。衛生状態を保つためにも周りの方が確認するようにしましょう。
●体を動かしましょう
体を動かさないでいることで、筋力が低下し、関節が固くなるなどして、徐々に動けなくなることがあります。また、動かないでいると、だんだん気持ちが沈んでいくこともあります。身の回りのことができる方はなるべく自分で行いましょう。また、声をかけあって積極的に体を動かすようにしましょう。
●熱中症や低体温症を予防しましょう
高齢者は暑さに適応する能力が弱まっているので、周りの方が熱中症の兆候(喉の渇き、めまい、立ちくらみ、筋肉のけいれん、頭痛、吐き気、疲労感など)がないか気を配りましょう。下痢や発熱した人、心臓病や高血圧の人、抗うつ剤や睡眠薬などを服用している人や、以前熱中症になった人も、熱中症になりやすいので、気を付けましょう。
高齢者は低体温症にもなりやすいです。低体温症は、熱が産生できない状態、熱が奪われやすい状態で起こります。手足が冷たくなって、震えが始まったら、地面に敷物を敷き、風をよけ、濡れた物は脱ぎ、毛布などにくるまるなどの対応をさせるようにしましょう。体温を奪われないように、厚着をして、帽子やマフラーで熱が逃げやすい顔、首や頭を温めましょう。震えがなくても低体温症になることもあり、つじつまの合わないことを言う、ふらつく、震えていた人が暖まらないまま震えがなくなってくる、意識がもうろうとしてきたなどの症状が見られたら、急いで医療機関を受診するよう促しましょう。


基礎疾患のある方

慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満、喫煙といった基礎疾患などのある方が新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいと言われています。
災害時において、治療や薬の服用の継続ができなくなって症状が悪化すると、感染リスクが高くなったり、感染した場合重症化リスクが高くなる疾患もありますので、基礎疾患のある方は、医師・保健師・看護師等に相談したり、早急に医療機関を受診できるようにしましょう。

●慢性疾患の中には、治療の継続が特に欠かせない病気があります。人工透析を必要とする慢性腎不全、インスリンを必要とする糖尿病などの方は、治療の継続が必須ですので、早急に医療機関を受診できるようにしましょう。
●高血圧、喘息、てんかん、統合失調症などの慢性疾患の方も、治療を中断すると、病気が悪化する恐れがあるので、医師・保健師・看護師等に相談しましょう。
●慢性疾患の中には、継続的な服薬と日々の食事の栄養管理が必要な病気があります。家族と離ればなれになった場合に備えて、処方薬と栄養管理の内容が書かれたメモを携帯しましょう。



障がいのある方

障がいのある方に対してはそれぞれの障害特性に応じた対応が必要です。周りの方は、障がいのある方が手洗いができているか、不自由なくトイレを使用できているかなど確認しましょう。その他にもマスクを着用しない人がいる場合は、丁寧にお願いしたり、マスク着用の重要性を絵で示したりするなどの障害特性に応じた工夫が大切です。

●車いすを利用する方
長時間同じ姿勢でいると体に負担がかかります。車いすを降りてリラックスできるスペースの確保に配慮しましょう。また、着替えやトイレのための移動が難しいため、移動せずに着替えやトイレができるように間仕切りなどを活用したプライバシーの確保に配慮しましょう。
●耳に障がいのある方
プラカードやホワイトボードなどを使用した視覚的情報だけで分かるような表示方法に配慮しましょう。
●目に障がいのある方
放送やハンドマイクなどを使用して、音声情報だけで分かるような説明を行いましょう。
●知的障がいのある方
読み書きや計算が難しく、言葉をうまく使うことができなかったり、理解がゆっくりだったりします。また、複雑な会話や抽象的なことを理解することが苦手です。たくさんの言葉を使わずにゆっくりと話し、文字にはルビを振るなど配慮しましょう。
●精神障害のある方
環境変化のストレスや服薬中断により病状悪化のリスクがあります。丁寧に病状、服薬情報の聞き取り、医療機関や保健所につなげるなどの必要な支援を行いましょう。

避難所では様々な方がいますので、お互いに配慮の心を持ち避難所生活を送りましょう。配慮が必要な方だけではなく被災された一般の方やボランティアも含めて一人一人が、咳エチケットやマスクの着用、手指衛生、換気、トイレの衛生管理などを徹底し、感染症にかかったり感染を拡大させないようにすることが大切です。基本的な感染対策を行った上で、配慮が必要な方や周りの方は今回ご紹介した点にも気を付けましょう。

正しいマスクの着用方法はこちら

災害時の避難所における衛生管理についてはこちら


関連情報

厚生労働省

避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン

(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001enhj-att/2r9852000001enj7.pdf)

避難所等で生活する障害児者への配慮事項等について

(https://www.mhlw.go.jp/content/10600000/000334342.pdf)

(2023年4月版)新型コロナウイルス感染症の"いま"に関する11の知識

(https://www.mhlw.go.jp/content/000927280.pdf)

入所系 障害福祉サービス施設・事業所職員のための感染対策マニュアル

(https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/1225_nyuusyo-2_s.pdf)

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