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咽頭結膜熱にご注意を

【症状】
咳・喉の痛み , 発熱・悪寒 , 目の充血
【季節】
春, 夏, 秋, 冬
【感染症名】
咽頭結膜熱
咽頭結膜熱にご注意を

かつてプール熱と呼ばれていた咽頭結膜熱の感染者が急増しています。今回は咽頭結膜熱の感染状況や対策などについてご紹介します。

咽頭結膜熱とは

咽頭結膜熱はアデノウイルスが原因で起こり、主な症状は発熱、のどの痛みや目の充血です。子どもを中心に夏に流行しますが、年間を通じて報告されています。主な感染経路は飛沫感染と手指などを介した接触感染です。手すりやドアノブなどを介して感染することもあります。かつてはプールで塩素消毒が不十分な水を介して感染したり、タオルの共用で感染するためプール熱と呼ばれることもありましたが、タオルが共用されなくなった昨今では、プールにおける集団感染の報告は見られなくなってきています。

アデノウイルスについて詳しくはこちら


咽頭結膜熱の感染状況

例年夏に流行し、秋に向かって終息しますが、2023年は8月頃から大きく増加し、第49週(12月4日~10日)の小児科定点※1当たりの報告数は3.48で、過去10年で最多となっています。


※1定点:全国の感染症報告を行うように定められている医療機関。咽頭結膜熱の場合は小児科が対象となります。

小児科定点当たりの報告数.png

IDWR速報データ 2023年第49週(国立感染症研究所)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/data/12395-idwr-sokuho-data-j-2349.html)を加工して作成

icon_mametishiki.png

アデノウイルス

アデノウイルスには51の血清型があり、呼吸器、目、腸、泌尿器などに感染症を起こします。
各感染症の原因となる主な血清型を示します。咽頭結膜熱は主に3型が原因で起こります。

<呼吸器感染症>
・原因となる主な血清型:3、7、21型
・主な症状:鼻炎、咽頭炎、扁桃炎などの気道炎。特に7型は重症の肺炎を起こす

<咽頭結膜熱>
・原因となる主な血清型:主に3型。他に1、4、7型、14型など
・主な症状:発熱、のどの痛みや目の充血など

<流行性角結膜炎(はやり目)>
・原因となる主な血清型:8、19、37型
・主な症状:目の充血、目やに。咽頭結膜熱のような高熱は出ず、のどの赤みも強くない

<胃腸炎>
・原因となる主な血清型:40、41型
・主な症状:下痢、嘔吐、嘔気、気分不快、微熱、腹痛

<出血性膀胱炎>
・原因となる主な血清型:11、21型
・主な症状:排尿時に痛みがあり、真っ赤な血尿が出る。尿意が何度も起こる尿意頻発が見られることもある



都道府県ごとの報告数

都道府県ごとの報告数では、多い順に大分県(8.76)、北海道(7.59)、東京都(6.59)、青森県(6.09)、静岡県(5.52)となっています。
各都道府県の保健所管内で「警報」が出されている地域もあり、感染予防に注意しましょう。

定点当たりの報告数が多い都道府県.png

IDWR速報データ 2023年第49週(国立感染症研究所)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/data/12395-idwr-sokuho-data-j-2349.html)を加工して作成

治療

ワクチンや特別な治療法はなく対症療法が行われますが、ほとんど自然に治ります。眼の症状が強い場合は眼科を受診してください。

予防

感染者との密接な接触は避け、石けんと流水による手洗いを行いましょう。
また、タオルの共用は避けましょう。感染者が使ったタオルは、熱水で洗濯すれば消毒できます(目安は85℃で1分間以上)。熱水洗濯が難しい場合は、水洗いした後に次亜塩素酸ナトリウム※2を使って消毒する方法も有効です。次亜塩素酸ナトリウム※2は漂白作用があるので、色物・柄物を消毒する際にはご注意ください。
アデノウイルスは環境で10日間以上生き残ることもあるため、ドアノブなど感染者が触れた場所は、消毒用エタノールなどで二度拭きしましょう。

手洗いの方法についてはこちら


※2次亜塩素酸ナトリウム:濃度につきましては、塩素濃度約200〜1000ppmが有効とされています。なお、次亜塩素酸ナトリウムは、酸性の洗浄・漂⽩剤、シアヌール酸系の製品と混合すると塩素ガスが発⽣して危険ですので、注意してご使⽤ください。

次亜塩素酸ナトリウム製剤の特徴と注意点についてはこちら

保育園等での取扱い

登園の目安は、発熱、のどの痛み、目の充血などの主要な症状が治まった後2日を経過していることです。感染した場合は保育園に相談しましょう。

コロナ禍の感染対策の徹底で多くの感染症が流行しなかったため免疫が低下し、感染が広がりやすい可能性があります。お子さんが感染の疑いのある場合は医療機関を受診しましょう。

関連情報

厚生労働省

咽頭結膜熱について

(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou17/01.html)

国立感染症研究所

咽頭結膜熱とは

(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/323-pcf-intro.html)

アデノウイルス解説ページ-アデノウイルスの種類と病気

(https://www.niid.go.jp/niid/ja/adeno-pfc-m/2110-idsc/4th/4326-adeno-virus-page2.html)

IDWR 2023年第42号<注目すべき感染症> 咽頭結膜熱

(https://www.niid.go.jp/niid/ja/adeno-pfc-m/adeno-pfc-idwrc.html)

IDWR速報データ2023年第49

(https://www.niid.go.jp/niid/ja/data/12395-idwr-sokuho-data-j-2349.html)

こども家庭庁

保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)

(https://www.kigyounaihoiku.jp/wp-content/uploads/2023/07/20230724-02-202305guideline.pdf)

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