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病院・介護施設向け

麻しん(はしか)感染に注意しよう

【症状】
咳・喉の痛み , 発熱・悪寒 , 発疹 , 鼻水・鼻づまり
【季節】
春, 夏, 秋, 冬
【感染症名】
感染症名 , 麻しん
麻しん(はしか)感染に注意しよう

国内で、麻しんの報告が増えています。麻しんは主に空気感染によって感染し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。特徴や予防などについてご紹介します。

麻しん増加に伴う注意喚起

4月下旬、海外渡航歴のある茨城県の男性が麻しんと診断されました。その後、この男性と同じ新幹線に乗っていた男性と女性が5月上旬に麻しんと診断されています。また、他の地域でも報告があがっています。

今後も海外からの持ち込み症例や国内での感染拡大が懸念されますので、厚生労働省から注意喚起が行われました。

厚生労働省
麻しんについて
(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html)



麻しんの発生状況

※2023年は25週(6月19日~6月25日)までのデータです。
IDWR速報データ 2023年第25週(国立感染症研究所)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/data/12119-idwr-sokuho-data-j-2325.html)を加工して作成

日本は2015年から世界保健機関西太平洋地域事務局より麻しんは排除状態にあることが認定されています。排除後は、海外からの持ち込み症例や持ち込まれた麻しんウイルスの国内での感染拡大のみを認める状況です。
2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で海外旅行が激減したため、麻しんの報告はほとんど確認されませんでした。しかし、新型コロナウイルス感染症が5類に移行され、これから夏休みを迎えますので、海外旅行に行く人は増加する見通しです。今後も海外からの持ち込み症例が懸念されています。

厚生労働省のホームページでは麻しんなど海外で注意すべき感染症についてまとめられています。海外旅行に行かれる方はご確認ください。

海外へ渡航される皆さまへ

(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/index_00003.html)
「麻しん(はしか)」は世界で流行している感染症です
(https://www.mhlw.go.jp/content/001098016.pdf)

麻しんとは

麻しんは麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。感染すると約10~12日後に発熱や咳、鼻水などの風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と全身に発しんが広がります。ときに合併症がみられ、肺炎と脳炎は、麻しんによる二大死因となっています。ごく稀に、感染から数年経ってから亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる知能障害や運動障害などの症状がみられることがあります。
また、ワクチン接種や過去の麻しん感染により部分的に免疫をもつ人が麻しんに感染すると、修飾麻しんと呼ばれる通常の麻しんより軽く、潜伏期間が長くなることがあります。
なお、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

麻しんについて詳細はこちら

麻しんの予防

麻しんの予防にはワクチンが最も重要です。2回接種により十分な免疫を獲得できます。母子手帳などで接種歴を確認しましょう。また、麻しんに子供の頃に感染したかどうかご不明な場合は抗体検査で確認できます。

2023年4月以降に報告された4例(茨城県、東京都2例、兵庫県)では、⿇しん含有ワクチンに関して記録上2回接種済の方はいませんでした。

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ワクチンの接種率は低下しています。
厚生労働省より新型コロナウイルス感染症の流行により、規定の接種時期※に接種できなかった人が、規定の接種時期でない時期に接種した場合も定期接種として取り扱われることが示されています。

※規定の接種時期
1回目:生後12カ月から生後24カ月まで
2回目:小学校就学前の1年間(5歳以上7歳未満)

⇒定期接種について詳しくはこちら

定期接種対象年齢の方や新型コロナウイルス感染症の流行により規定の接種時期に接種できなかった方以外で、これまでに麻しんの罹患歴がなく2回のワクチン接種を行っていない方は、ワクチン接種を希望される場合は自治体の予防接種担当部門やかかりつけ医に相談しましょう。

麻しんの疑いがある場合

麻しんの疑いがある場合は、事前に医療機関に電話し、受診の可否を確認しましょう。また、感染力が強いので、医療機関へ移動されるときはマスクを着用し可能な限り公共交通機関を避けてください。

今後の感染拡大に備えてご自身の麻しんの免疫について確認してみましょう。

関連情報

厚生労働省
麻しんの国内伝播事例の増加に伴う注意喚起について(協力依頼)
(https://www.mhlw.go.jp/content/001097724.pdf)
麻しんの国内における感染伝播事例を踏まえた麻しんの定期の予防接種の勧奨等について(協力依頼)
(https://www.mhlw.go.jp/content/001098571.pdf)
麻しんについて
(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html)
海外へ渡航される皆さまへ
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/index_00003.html)
「麻しん(はしか)」は世界で流行している感染症です
(https://www.mhlw.go.jp/content/001098016.pdf)
新型コロナウイルス感染症の発生に伴う定期の予防接種の実施に係る対応について
(https://www.mhlw.go.jp/content/000638109.pdf)
麻しん(はしか)はワクチン接種が予防に有効です!
(https://www.mhlw.go.jp/content/001093670.pdf)
国立感染症研究所
IDWR

(https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr.html)
IDWR速報データ 2023年第25週
(https://www.niid.go.jp/niid/ja/data/12119-idwr-sokuho-data-j-2325.html)
麻疹とは
(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/518-measles.html)

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