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サル痘について今わかっていること

【症状】
発熱・悪寒 , 皮膚の炎症・水ぶくれ , 筋肉痛 , 頭痛がする
【季節】
春, 夏, 秋, 冬
【感染症名】
サル痘ウイルス
サル痘について今わかっていること

5月以降、欧米などでサル痘の感染が報告されています。

6月23日、世界保健機関(WHO)は専門家による緊急委員会を行い、25日に現時点では「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」にはあたらないと発表しました。

ただ、WHOの発表では、現時点で58ヵ国から、6000例以上の報告があり、欧米などサル痘が定着していない地域で広がっていることから引き続き注視する必要はあります。

また、世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に相当するかどうかを検討するために緊急委員会を7月18日の週かそれ以前に再び招集すると発表しました。

今回はサル痘についてご紹介します。

サル痘とは

1970年、コンゴ民主共和国で初めてヒトへの感染が確認されたサル痘ウイルスによる感染症です。

これまでは中央アフリカから西アフリカにかけて流行が確認されていました。

サル痘という名前ですが、元々の宿主はネズミやリスなどのげっ歯類ではないかと考えられています。

日本では感染症法上の4類感染症に指定されています。

症状

天然痘と症状が似ています。

潜伏期間は通常6~13日(最大5~21日)です。潜伏期間の後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などが1~5日続き、その後発疹が出現します。

発疹は、顔面から始まり全身に広がり、徐々に膨らんで水ぶくれになり、うみが出て、かさぶたになります。

多くの場合2-4週間持続し自然軽快しますが、敗血症、脳炎など合併症などにより重症化することがあります。

感染経路

サル痘ウイルスを保有する動物に咬まれたり、動物の血液や体液、発疹に触れたりすることで感染します。

また、感染した人の寝具に触れたり、近い距離で飛沫を浴びたり、患者の血液や体液、発疹に触れたりすることで感染することがあります。

日本での取り組みと課題

日本ではサル痘の報告はありませんが、欧米などで感染が増えていることを受けて、6月29日に厚生科学審議会感染症部会でサル痘対策に関して議論が行われました。

サル痘の予防として、WHOや主要諸外国では、医療従事者や検査関係者などサル痘への接触リスクの高い人に対する事前の天然痘ワクチン接種が推奨されています。

天然痘ワクチンによって約85%発症予防効果があるとされています。

しかし、1976年、日本では天然痘ワクチンの定期接種を事実上停止したため、それ以降に出生した人は接種の機会がありません。

日本ではサル痘予防目的で天然痘ワクチンを使用した場合は適応外使用となり、医品副作用被害救済制度の対象とならないことに留意が必要ですが、医療従事者などへの接種が検討されることになりました。

また、7月6日、厚生労働省は厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会の研究開発及び生産・流通部会を開き、日本医療研究開発機構(AMED)先進的研究開発戦略センター(SCARDA)が国産のワクチン開発を支援する重点感染症を決め、サル痘も選定されました。

治療については、国立国際医療研究センターにおいて曝露後予防として天然痘ワクチンをサル痘患者の接触者へ投与できる臨床体制を構築しています。

今後は、関東周辺以外でも投与可能となる研究体制の検討が必要と考えられています。



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天然痘

「天然痘とは?」

●天然痘ウイルスによって発症します。
●発熱や発疹などの症状があります。

「天然痘ワクチンとは?」

1976年、イギリスのジェンナーが天然痘ワクチンを開発しました。当時、牛の乳搾りを行っている女性は天然痘にほとんど感染しないことが知られていました。牛には天然痘に似た症状を持つ「牛痘」という病気があります。牛痘はヒトにも感染しますが、症状は軽いです。そこで、ジェンナー は、牛痘にかかった女性のうみを8歳の少年の腕に接種しました。接種から6週間後、天然痘のうみを少年に接種しても何の反応も見られず、重大な発見のきっかけになりました。その後、天然痘ワクチンを行うことで天然痘の患者は劇的に減少し、1980年にはWHOが天然痘の根絶を発表しました。

天然痘(痘そう)とは(IDWR 2001年第40号掲載)(国立感染症研究所)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/445-smallpox-intro.html)を編集して作成

日本製薬工業協会「くすりの偉人伝 No.05 Jenner」(https://www.jpma.or.jp/junior/kusurilabo/history/person/jenner.html)



サル痘は水ぼうそうなどの他の発疹を生じる病気との区別が難しいことがあります。

発疹など心配な症状がある場合は医療機関を受診しましょう。

水痘(水ぼうそう)についてはこちら

「サル痘とは」(国立感染症研究所)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox-intro.html)を編集して作成

関連情報

厚生労働省

サル痘について

(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/monkeypox_00001.html)

第62回厚生科学審議会感染症部会資料

(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26447.html)

第29回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会 資料

(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26623.html)

国立感染症研究所

サル痘とは

(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox-intro.html)

天然痘(痘そう)とは

(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/445-smallpox-intro.html)

外務省 海外安全ホームページ

サル痘の発生状況(複数国での発生)(その7)

(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C057.html)

日本製薬工業協会

くすりの偉人伝 No.05 Jenner

(https://www.jpma.or.jp/junior/kusurilabo/history/person/jenner.html)

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