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夏休み中のアウトドア、マダニに注意!
- 【症状】
- 消化器症状 , 発熱・悪寒 , 筋肉痛 , 頭痛がする
- 【季節】
- 春, 夏, 秋
- 【感染症名】
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
コロナ禍として2回目の夏休み。数々の制限がある中でも、3密を避けるために屋内よりキャンプや昆虫採集などに出かける人も多いかもしれません。夏になり肌の露出が多くなるとアウトドアでは草むらに潜むマダニに注意が必要です。西日本では、主にウイルスを有するマダニに咬まれることにより感染する重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome: SFTS、以下「SFTS」と記載)が毎年報告されていますが、最近関東地方での感染が初めて確認されました。
SFTSとは?
2011年に中国において新しい感染症として発表されたダニが媒介する感染症です。国内では2013年に初めて感染者が報告されて以来、西日本で感染者が報告されていましたが、今回初めて千葉県で感染が報告されました。まだ感染が報告されていない地域でも注意が必要です。主にSFTSウイルスを有するマダニに咬まれて感染すると言われていますが、マダニに咬まれた痕が見当たらない感染者もいます。また、野生動物やネコ・イヌなどのペットにも感染します。ウイルスは、感染した動物の血液、唾液などに存在するため、噛まれたり触れたりして感染する可能性も否定できません。主な症状は、発熱、消化器症状、頭痛や筋肉痛などです。潜伏期間は、マダニに咬まれてから5日~2週間程度とされています。有効な薬剤、治療法、ワクチンはなく、対症療法が主体となります。
関東地方で初めて感染が確認された重症熱性血小板減少症候群1例(国立感染症研究所)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/sfts-iasrs/10449-497p02.html)を編集して作成
マダニから身を守るには?
マダニは草むらなどに生息しています。家の中に棲んでいてアレルギーの原因になるチリダニなどとは種類が異なります。草むらに入るときは、長そで、長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出が少ない服装をしましょう。さらに虫よけ剤の使用も効果的です。帰宅後はダニを家に持ち込まないように注意し、ダニが付いていないか確認しましょう。また、犬の散歩後もダニが付いていないか確認しましょう。なお、ペット用の駆除剤があるので動物病院に相談しましょう。
詳細はこちら(ダニから感染!?<予防Point!)
https://www.m-ipc.jp/column/135
マダニに咬まれたら?
マダニの大きさは、3~8mmですが、咬まれると血液を吸って10~20mmの小さな豆のようになります。無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてウイルスが体内に入りやすくなったりする恐れがあります。自分で引き抜かずに医療機関を受診しましょう。また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は医療機関を受診しましょう。
その他、アウトドアでご注意いただきたい野生の生き物はこちら
https://www.m-ipc.jp/column/137
マダニなどに気を付けて楽しい夏休みをお過ごしください。
関連情報
厚生労働省 ダニ媒介感染症
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html)
厚生労働省 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html)
厚生労働省 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A
(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html)
国立感染症研究所 マダニ対策、今できること
(https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html)
国立感染症研究所 関東地方で初めて感染が確認された重症熱性血小板減少症候群の1例
(https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/sfts-iasrs/10449-497p02.html)
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