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新型コロナウイルスの環境対策

【季節】
春, 夏, 秋, 冬
【感染症名】
新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルスの環境対策

新型コロナウイルスの流行によりアルコール手指消毒薬は新しい日常として定着していますが、環境における対策も重要です。

今回は新型コロナウイルスの環境対策として、環境消毒や換気の重要性をご紹介いたします。

なお、消毒薬などをご使用の際は、必ずラベルなどをご確認の上、お使いください。

新型コロナウイルスの環境対策



感染経路

新型コロナウイルスの感染経路は、飛沫感染と接触感染が主であると考えられます。飛沫感染は、ウイルスを含む飛沫が直接口や鼻から入ることにより感染します。飛沫についてはこちら(感染症ってなに?>感染経路)もご覧ください。接触感染は、ウイルスを含む飛沫等によって汚染されたドアノブやテーブル等の環境表面に触れて、汚染された手指を介して感染します。また、エアロゾル感染も考えられています。エアロゾル感染には厳密な定義がない状況ですが、換気が悪い環境では、咳やくしゃみがなくてもエアロゾルと呼ばれるウイルスを含むごく小さな粒子が空中を浮遊し、感染の原因になる可能性があります。

飛沫の飛ぶ範囲

くしゃみをした場合、飛沫は3~6m先の床に落ちるか、飛沫の水分が蒸発して残る飛沫核になります。

室内環境学会

「新型コロナウイルスの感染対策に有用な室内環境に関連する研究事例の紹介」

http://www.siej.org/pdf/sarscov2v1.pdf

汚染の実際

環境汚染の実態として、ダイヤモンドプリンセス号の集団感染とレストランで換気を行わなかった事例をご紹介します。

①環境汚染(ダイヤモンドプリンセス号)

2020年2月に、3,711人の乗員乗客を乗せたダイヤモンドプリンセス号で新型コロナウイルスの集団感染が発生しました。感染者は合計で712人でした。

環境汚染の程度を確認したところ、患者が使用していた部屋での検出頻度は、室内トイレ床13か所(39%)、枕11か所(34%)、電話機8か所(24%)、机8か所(24%)、TVリモコン7か所(21%)等でした。共用部分では廊下排気口1か所のみから検出されました。船内は閉鎖された環境にあり、豪華客船とはいえ生活エリアは狭く、人と人との距離が近く換気が行いにくいといった感染対策を行うのが難しい環境にあります。そのため、これはかなり特殊なシチュエーションでのデータですが、環境表面にウイルスが付着している場合、環境消毒や手指消毒が重要になります。ウイルスが付着した環境表面に触れた後、手指消毒をせずに他の人やモノに接触すると汚染が広がり、感染も広がる結果となってしまいます。

国立感染症研究所「ダイヤモンドプリンセス号環境検査に関する報告」

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9849-covid19-19-2.html

②エアロゾルの室内拡散(レストランの例)

新型コロナウイルスではエアロゾルを介した感染が起こると考えられています。窓のないレストランで、エアコンの送風により、A1(赤丸黄色)の無症候者(症状が出ていない感染者)からBテーブルへエアロゾル粒子が飛び、また、空気が壁にぶつかって戻るときにCテーブルの人にもうつるという合計で10人の集団感染が起きました。



CDC

https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/26/7/20-0764_article


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『エアロゾルについて』
テレビや新聞では、エアロゾル感染とは、換気されていない空間で、空気の流れに沿って2m以上離れていても感染しないとは言い切れないこと、だと言われています。
1.エアロゾルは気体(空気)中に個体または液体の粒子が浮いている状態
2.エアロゾルには様々な大きさのものがあってそれによって感染対策は異なる
3.感染対策の分野ではその大きさによって飛沫と飛沫核に分かれる
4.レストランでのエアロゾル対策は、できるときにマスクする、距離をとる(飛沫対策)、換気(空気感染対策)がある
⇒飛沫、飛沫核について詳しくはこちら(感染症ってなに?>感染経路)



環境での生存期間

WHOは、新型コロナウイルスは、プラスチックの表面では最大72時間、ボール紙では最大24時間生存するなどとしています。

厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般向け) 2.新型コロナウイルスについて問2 新型コロナウイルス感染症にはどのように感染しますか。」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q2-1%E3%80%8C%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E5%95%8F%EF%BC%91%E3%80%8D%E3%82%88%E3%82%8A

対策

① 環境消毒方法(高頻度、低頻度)

ダイヤモンドプリンセス号の事例では床や机等の様々な場所からウイルスが検出されていますが、床を直接触ることは少なく、机に触れる機会は多いと考えられます。このように、環境表面にはよく触られる高頻度接触表面とほとんど触られることのない低頻度接触表面があります。高頻度接触表面はドアノブや机等のよく手の触れるところで、アルコール消毒薬や次亜塩素酸ナトリウムで消毒を行います。具体的な消毒方法についてはこちら(新型コロナウイルの消毒・除菌を正しく行うために②>手や指、モノに付着したウイルスの消毒・除菌方法)ご覧ください。低頻度接触面表面は床や壁等のほとんど手の触れないところです。直接感染に繋がる可能性は低いので、広範囲の消毒は効果的ではありません。しっかり清掃しましょう。

② 換気方法

換気の方法についてはこちら(新型コロナウイルの消毒・除菌を正しく行うために②>空気中のウイルス対策)ご覧ください。



参考情報

CDC

https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/26/7/20-0764_article

室内環境学会

「新型コロナウイルスの感染対策に有用な室内環境に関連する研究事例の紹介」

http://www.siej.org/pdf/sarscov2v1.pdf

厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般向け) 2.新型コロナウイルスについて問2 新型コロナウイルス感染症にはどのように感染しますか。」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q2-1%E3%80%8C%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E5%95%8F%EF%BC%91%E3%80%8D%E3%82%88%E3%82%8A

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症COVID-19 診療の手引き第3版」

https://www.mhlw.go.jp/content/000668291.pdf

国立感染症研究所「ダイヤモンドプリンセス号環境検査に関する報告」

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9849-covid19-19-2.html

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