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アルコール消毒やってるつもり!?

【季節】
春, 夏, 秋, 冬

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2009年新型インフルエンザの流行のころからアルコール手指消毒剤は病院だけでなく、スーパーなどにも置かれるようになりましたが、使っている方はあまり見かけませんでした。 今年になって世界的な新型コロナウイルス肺炎の流行により、アルコールで消毒することが新しい日常として定着しています。
しかし、なんとなくアルコール消毒していませんか。せっかく消毒しても「アルコール消毒やってるつもり!?」になっていれば、十分な効果が得られないばかりか、感染を広げることにもなりねません。
ここでは、「アルコール消毒やってるつもり!?」にならないための対策について解説します。なお、使用するときには必ず、ラベルなどをご確認の上、お使いください



アルコール消毒剤を安全かつ効果的にご使用していただくために



アルコール手指消毒剤のポンプを下まで完全に押し切る

スーパーに入るときアルコール手指消毒剤のポンプを少しだけ押して、消毒液を少しだけ手に付けて入っていく光景をよく見かけます。
アルコール手指消毒剤の消毒効果を得るための1回使用量は決まっています。製品によって異なりますが、通常はポンプを下まで完全に押し切ったときに出る量です。
微生物を消毒するには、微生物と消毒液が接触している時間が必要です。ポンプを少ししか押さないと、消毒液の量が少なくすぐに乾いてしまい、微生物と消毒液が接触している時間が短くなるため十分な消毒効果が得られません。
ポンプを下まで完全に押し切ると、消毒液が乾くまでの30秒以上微生物と消毒液が接触することになり、十分な消毒効果が得られます。
アルコール手指消毒剤のポンプは下まで完全に押し切りましょう。

アルコール手指消毒剤は、強く擦らず、塗り広げる

アルコール手指消毒剤を手に取って、乾かそうとして強く擦ったり、乾いているのに擦り続けていることはありませんか。
丸石製薬と産業医科大学の共同研究(参考)で、アルコール手指消毒剤を強く擦り込んだ場合、擦り込まず自然乾燥した場合、乾燥するまで緩く全面に塗り広げた場合で手指の菌数の変化を検討しました。
その結果、擦り込まず自然乾燥した場合、乾燥するまで緩く全面に塗り広げた場合は菌数がそれぞれ88.7%、95.3%減少しましたが、強く擦り込んだ場合は菌数が約175%も増える結果になりました。
ここで「速乾性手指消毒剤の使用手順」(写真)を見ると、「塗り広げる」と書いています。さらに「乾燥後はこすらないようにします。」と書いています。これは、擦りすぎると手にいる常在菌が浮き上がって手指の菌が増えるためです。
従って、アルコール手指消毒剤は、指先から、手掌、手首まで塗り広げるようにして乾燥させ、強く擦らないようにしましょう。

04ab8931bbe3f7419c32484907688dea490f0ed9.jpg参考
消毒手技の殺菌効力に及ぼす影響に関する評価(手指への正しい塗布方法について)‐消毒手技の標準化に向けた事例研究‐
岩本果奈、他:日本防菌防黴学会 第35回年次大会



アルコール消毒剤で部屋の中の物品を消毒するとき、十分な量を使用し、すぐに拭き取らない

アルコール消毒剤の場合は、ノズルの先に手を持っていきポンプを押し切って手に取りますが、部屋の中でドアノブや電気のスイッチ、椅子や机、家具などの物品を消毒するとき、アルコール消毒剤をシューと噴霧してサーッとふき取っている光景をよく見かけます。
アルコール消毒剤をシューと噴霧するとムラができたり、消毒に必要な十分な量が対象物に付着しません。
スプレーノズルのついているものは対象物に対して20cmほど離して散布し、布片などで塗り広げます。散布量は最低でも消毒対象物上で20秒は乾かない量を目安にしましょう。拭き布に浸す場合も、拭いてすぐに乾燥しない量(スプレーノズルの場合と同様)を滴下して塗り広げます。
塗り広げるときは、同じ所を往復させず、対象箇所全体が消毒液で濡れるよう、一方向、またはジグザグで拭きましょう。消毒薬を大量に使用する場合には吸入と引火に注意し、換気をしながらなるべく小範囲に区切って使用しましょう。乾燥後は空拭きをしないでください。

高濃度エタノールを使用するとき、アルコールの濃度をよく確かめて調製する

医療従事者の方より、医療機関で使用している高濃度エタノール製品を入手して使うことがあります。医療機関で使用している主な高濃度エタノール製品には、濃度の違いから以下の3種類あり、使用するときにはアルコールの濃度をよく確かめて、エタノールの濃度を約79vol%に調製する必要があります。
 ●日本薬局方 無水エタノール  99.5vol%以上
 ●日本薬局方 エタノール    95.1〜96.9vol%
 ●日本薬局方 消毒用エタノール 76.9〜81.4vol%
この中で日本薬局方 消毒用エタノールはそのまま使用できますが、日本薬局方 無水エタノール、日本薬局方 エタノールは、日本薬局方 消毒用エタノールの約79vol%に調製して使用します。

【約79vol%のエタノール消毒液 100mLの調製法】

●日本薬局方 無水エタノールの場合
   日本薬局方 無水エタノール 80mL に精製水を加えて全量で100mLにする
  (日本薬局方 無水エタノール:精製水=80:20)
●日本薬局方 エタノールの場合
   日本薬局方 エタノール 83mL に精製水を加えて全量で100mLにする
  (日本薬局方 エタノール:精製水=83:17)
すなわち、約4:1で調製します。
なお、一般的な手指・皮膚の消毒に使用する場合は、精製水の代わりに水道水で薄めることでも差し支えないとされています。
※vol%:体積(mL)で考えた場合の%です。


参考
厚生労働省事務連絡「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う薬局等での高濃度エタノール製品の取扱いについて(改定)」(2020年4月22日付)

参考情報

厚生労働省事務連絡
「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う薬局等での高濃度エタノール製品の取扱いについて(改定)」(2020年4月22日付)
(https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000624093.pdf

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