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ダニから感染!?

【季節】
春, 夏, 秋

iStock-689238584.jpgアレルギーの原因となるダニ、家の中だけにいるものだと思っていませんか? 実は草むらや野山などの野外には、マダニやツツガムシがいます。家の中にいるダニとは違ってマダニが原因となる感染症があり、マダニの仲間が媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS: Severe fever with thrombocytopenia syndrome)、日本紅斑熱、ライム病、ツツガムシの仲間が媒介するつつが虫病などが知られています。

ここではアウトドアや野外活動で注意したい、ダニがうつす感染症について、それぞれの注意点を確認しましょう。
⇒「アウトドアで感染対策!?」についてはこちら
⇒「蚊はかゆいだけじゃない!?」についてはこちら



ダニの仲間からうつる感染症

【重症熱性血小板減少症候群(SFTS: Severe fever with thrombocytopenia syndrome)】

SFTSは、日本では2013年に初めてわかったウイルスによる感染症で、西日本に報告が多く、SFTSウイルスをもつマダニに咬まれて感染します。
症状は、全身倦怠感、食欲不振とともに頭痛、悪寒、発熱などを起こします。その後数日で顔面、体幹を中心に発疹がみられるようになります。皮膚には特徴的なマダニの咬まれた痕がみられますが、みあたらない患者もいて、感染・発症している野生動物やネコ・イヌなどの動物の血液・体液に直接触れて感染することもあると言われています。

【日本紅斑熱】

日本紅斑熱は、日本では1984年初めて報告されたリケッチアという微生物による感染症で、太平洋側の温暖な地域に報告が多く、日本紅斑熱リケッチアをもつマダニに咬まれて感染します。
症状は、発熱、頭痛、倦怠感で、痒みのない発疹が全身に広がります。また、ほとんどの場合マダニが刺した部位に「刺し口」と呼ばれるカサブタのようなものが見られます。

【ライム病】

ライム病は、日本では1986年初めて報告されたスピロヘータという細菌による感染症で、本州中部以北(特に北海道および長野県)に報告が多く、ライム病ボレリアというスピロヘータをもつマダニに咬まれて感染します。
感染初期は、咬まれた部分を中心に赤い発疹が生じ、環状に紅斑が拡大します。また、疲労、頭痛、発熱、関節痛、筋肉痛が現れます。
病原体が全身に拡がるのに伴い、ひどい頭痛や首筋が動かしにくい、刺された部位以外の発疹、関節痛や筋肉の痛み、動悸や不整脈、めまいや息切れ、神経痛、手足のしびれや痛み、脳や脊髄の炎症、記憶障害などさまざまな症状が現れます。さらに放置すると慢性の皮膚症状や関節炎、脊髄脳炎などが悪化し死亡することがあります。

【つつが虫病(ツツガムシ病)】

つつが虫病は、江戸時代から新潟、秋田、山形地方に夏の風土病として恐れられていました。1899年にアカツツガムシというツツガムシの幼虫から感染することがわかり、1930年に病原体がリケッチアという微生物であることがわかりました。現在は、新型ツツガムシにより、沖縄と北海道を除く全国で報告されています。
つつが虫病リケッチアをもつツツガムシに咬まれると、全身倦怠感、食欲不振とともに頭痛、悪寒、発熱などがあらわれ、その後数日で全身に発疹が出てきます。治療が遅れると重篤な症状(播種性血管内凝固や心不全など)で死に至る事も。皮膚には特徴的なダニの刺し口があります。


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『ダニの仲間~マダニとツツガムシ~』

ダニの仲間は数万種類以上もいるといわれていますが、ほとんどはヒトに無害で、私たちの生活の近くにいてヒトに害を与えるのは十数種類程度です。
ヒトに害を与えるダニの仲間は、大きく分けて2種類います。家の中に棲んでいてアレルギーの原因になるダニと草むらや野山などの野外にいるマダニやツツガムシです。マダニは幼虫、成虫とも動物の血を吸いますが、ツツガムシは幼虫だけが血を吸います。
なお、マダニやツツガムシは、1つの胴体に頭や足があるダニの仲間で、昆虫ではありません。ノミやシラミは頭、胸、腹の3つ分かれている昆虫で、ダニの仲間ではありません。



マダニやツツガムシに咬まれないように注意しましょう

iStock-476308926.jpgマダニやツツガムシの活動が盛んな春から秋にかけては、特に咬まれやすいので、次のような注意をしましょう。



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野生の生き物との接触は避けましょう】
野生の生き物は、どのような病原体を保有しているかわかりません。野生の生き物との接触は避けてください。
【動物に触ったら必ず手を洗いましょう】
飼育している動物につくこともありますので、過剰な触れ合いは危険です。動物に触ったら必ず手を洗いましょう。
【肌の露出が少ない服装をしましょう】
草むらや藪など、マダニやツツガムシが多く生息する可能性のある場所に入る場合には、長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出が少ない服装をしましょう。
【明るい色の服がお薦めです】
マダニを見つけやすい明るい色の服がお薦めです。
【虫除け剤も使いましょう】
虫除け剤の中には服の上から使うタイプがあり、補助的な効果があると言われています。ただし、虫除け剤だけでは防げません。
【衣類は家の中に持ち込まないようにしましょう】
帰宅後はすぐ着替え、ダニを家の中に持ち込まないようにしましょう。また、体にマダニが付着しないように注意して脱ぎましょう。
【すぐ入浴し、マダニに咬まれていないか確認しましょう
すぐ入浴し、マダニに咬まれていないか確認しましょう。特に、首、耳、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部、髪の毛の中などがポイントです。
【体についたマダニに気付いたら、医療機関で処置してもらいましょう】
体に付いているマダニを見つけたら、無理に引き抜こうとしてはいけません。マダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液が逆流して感染するおそれがあるので、医療機関(皮膚科)で診察を受けてください。また、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けて下さい。

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