感染対策コンシェルジュの
活動日記

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バイオカフェにて「消毒薬の基礎知識」についてお話しました

【実施年度】
2015
【場所】
市民講座
【内容】
啓発活動
バイオカフェにて「消毒薬の基礎知識」についてお話しました

感染対策コンシェルジュの和田です。

NPO法人「くらしとバイオプラザ21」様から、バイオ科学に興味のある市民を対象にした消毒についての講演依頼を頂きました。講演内容としては、感染症を予防するために消毒薬の知識をお伝えするだけでなく、
フリー・ディスカッションでお客様からの感染、消毒に関する素朴な疑問についてお答えしました。


「消毒薬の豆知識 病気予防の第一歩」

感染症の危険性とその対策について、ネット上にはたくさんの情報や商品がありますが、適切なのかどうかの判断が難しいです。感染症とその対策に「一般常識」はあまり通用しないのかもしれません。そのときにお話しした一部をご紹介しましょう。

ご存知ですか?「衛生仮説」という言葉。

簡単に言うと、あまりに生活環境をきれいにしすぎると、免疫系が退化(正しい表現ではないですが、わかりやすくいうと)してアレルギーや感染症になりやすいという考え方です。

衛生仮説に則り、どろんこ遊びや川遊びなどをさせる保育園があるかと思えば、部屋に次亜塩素酸ナトリウムの希釈液を加湿器に入れて噴霧し、インフルエンザやノロウイルスを予防しよう(予防できません、危険です)とする幼稚園もあります。アトピー治療で、免疫力を正常化するために寄生虫を能動的に消化管に住まわせる方法もアレルギー学会で報告されています。これは治療の一選択肢として科学的に根拠があります。少し前までは、おたふくかぜにかかった幼児の家に同年齢のこどもを集めて「感染パーティ」なるものを開催することがブームとなっていました。危険なので絶対にやめてください。

これらは、衛生仮説の延長線上です。

根性!よりも手指衛生や咳エチケット!!

確かに抗体(抵抗力)は刺激(弱い感作や感染)がないと作られませんし、いざというときの準備もできません。しかし、「だから消毒は要らない」という結論にはなりません。いわゆる雑菌と、感染性の強いノロウイルスやインフルエンザウイルスなどとは、別に考えなくてはいけません。雑菌に触れることはよし、しかし、小児や高齢者、感染しやすい患者さんなどは死に至る危険性のある感染源に対して「適切な」消毒が必要で、手指衛生や咳エチケットは重要です。

「根性!」だけでは残念ながら強い感染症を防ぐことは不可能です。

おすすめ! 消毒薬の使い方

微生物は至る所に無数に存在し、それは見えません。スマホや駅の切符売り場のタッチパネルにもたくさん菌がついています。それらの菌の中にも、病原性の高い菌が住みにくい環境を作るといった人のためになっているものもあります。
人と微生物は共存する必要があり、人の健康を脅かす微生物に対しては侵入を拒む必要があります。

消毒薬もどれも同じではなく、それぞれに力量の差や得意不得意があり、適切なものを選び、適切に使用しなければいけません。使用方法を誤るとかえって良くない場合もあります。前出の加湿器の消毒薬を入れるのが一例です。

適切な消毒薬の選択や使用法については順次このホームページにご紹介していきますので、日頃の感染対策にご活用下さい。

このバイオカフェ「消毒薬の基礎知識」については、食品工業関係の業界新聞、食品化学新聞にコラムが掲載されました。

食品化学新聞2015年9月17日号 食壇.pngのサムネイル画像のサムネイル画像

食品化学新聞 (食品化学新聞社)2015年9月17日号「食壇」より

■ バイオカフェについてはこちらをご覧ください。

■ バイオカフェの当日のレポートはこちら

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